ルモアン東京

シリルのセラー
Cyril's Cellar

昔ながらのすべて手作業のワイン造り

シリルのワイン醸造は赤、白、ロゼ、そしてオレンジワインもすべて、
ブルゴーニュで先祖代々伝わる工程で作っています。

My vinification for all my reds and orange wines using the ancestral technic from Burgundy.

手で摘み取ったぶどうの足踏み

房も枝の緑の部分もすべてステンレスタンクに入れ、足で優しく丁寧につぶしていきます。

We put the whole grapes (whitout removing the green part) and crash the grapes gently by feet.

手を使ったピジャージュ

果汁が空気に触れた瞬間から、ぶどうの皮の周りにいる
天然酵母とセラーに住む酵母によって、アルコール発酵がはじまります。
果皮などが液面上部に浮き層となり、蓋となってしまうので、
毎日、今度は手でピジャージュ(上から押しこみ抽出を促す)し、1週間程度続けます。
シュワシュワという音と共にぬるま湯程度(~35℃)まで温度も上がってきます。

After the fermentation starts with the natural yeasts from the grapes and in the cellar, we make daily pigeage by hands for one week or so.

ピジャージュの間に準備する木製のプレスマシン

最初は、ばらばらの木の枠と木の塊。
それを一つ一つに丁寧に一週間かけて毎日水をかけ、
木にしっかりと水を染み込ませます。
十分な重みがでたら、いざ組み立てに入ります。
そのころにはたっぷりと水を吸った木はとても重く、木枠一つだけでも
女性では到底持ち上がらないほど。
それを一つ一つ手で組みながら形を作っていきます。

木製のプレスマシンへ

1週間ほど経つと、ぶどうはすっかり発酵が進み鮮やかな赤色に変わってきます。
匂いもすっかり変り、アルコール臭が漂います。
そんなぶどうをバケツですくい出し、プレスマシンに入れていきます。

Then we put it into hand press machine.

丸二日かかるプレス作業

手で2日間ほど時間をかけてゆっくりと絞っていきます。
最初のうちはバケツリレーも大変!でも、それが2時間待ってから少しプレス、
3時間経ってからまたプレスと徐々に間隔が空いてきます。
1日目は、夜中もプレスが必要なので、
まるで生まれたばかりの赤ちゃんに2~3時間毎に
ミルクをあげている感じです。

to collect the juice.

約10カ月の発酵を経て完成するワイン

すべての果汁を古樽の中に丁寧に注いでいきます。
この時点ですでにぶどうは完成品のワインの80%まで仕上がっています。
そして、最後の20%の発酵、
10%のアルコール発酵を約10日間、その後の10%の乳酸発酵を約10カ月かけ
樽の中で静かに完成の時を待ちます。
すべての過程は、機械を一切使わずに手作業で行われています。

To put it into old cask. All of the process are made with no machine.